私は渚くんに連れられて、人気のないところに行った
「莉緒」
「な、なに…っ!?」
突然名前を呼ばれて、思わずビクッとした
「頼むから…俺から離れないでくれ……」
私を抱き締めながら、消えそうな声でそう言った
「え………」
こんなに弱った渚くんは、初めて見た…
「渚くん…、どうしたの?」
私は背中に手を回して、ポンポンと優しく叩いた
「俺……不安なんだ…
いつか莉緒が俺から離れていくんじゃないかって……」
渚くんでも、不安になることあるんだ…
って感心してる場合じゃないよっ
ん?
よく考えたら、不安ってことは、私信頼されてないってこと!?
そう思った私は、2人の距離をとって、渚くんの頬をパンッと叩いた
「そんな弱ってるの渚くんらしくないよ!」
叩いたことで、少しだけ顔がいつもの渚くんに戻った気がする

