「今日家行っていい?」

「今日は駄目ー」

「えー……なんで?」

「テスト勉強して、部屋散らかったから、片付けしないと」

「俺も手伝う」

「駄目」



別にいいじゃん、と隣で駄々をこねる渚くん


でも、本当に今は汚いから無理!

女子の部屋じゃない!


渚くんを説得すると、渋々了承してくれた



そして家の前に着いた



「今日は本当にごめんね
勝手にキレちゃって…」

「いいよ
俺も悪かったんだし、ごめんな」

「ううん、渚くんが謝る必要ないから
それじゃ、また明日」



一瞬だけ唇を重ねて、渚くんは帰っていった


見えなくなるまで渚くんを見送ってから、中に入った


あれ?

珍しく郵便物が入っていた

何処からだろう…?


それを手に取り、裏面にある送り主を見た



「……っ!!!!」



その瞬間、それを落としてしまった


な、なんで……っ!



この時、私の幸せを壊す音が聞こえてきた