「着いた・・・。」

前に一回着てるけど
やっぱり、古くさい。
だけど、大きくて広い。

「早く、職員室に行かないと」

時間が迫ってきていた。

ちょっと、駆け足で
玄関に入り上靴に履き替えた、
人の目が結構感じられた。
まぁ、当たり前だけどね。


ガチャ―。

「失礼しまーす。」

職員室は苦手だ。
いや、普通に考えてみんなそうだと思うけどさ。
なんなんだろう、この空気みたいな。
全面的に生徒が入りづらいような
空気をかもし出している。

「転校生の、森下君よね?」

「は、はいぃっ。」

後ろから不意に声をかけられ、
僕は驚いて振り向いた。

「ふふっ。驚かしちゃった?
ごめんね。私は担任の相原よ。」

落ち着いた雰囲気の人で、
大人の女性代表的な人だった。