新聞部は情報屋さん

「はい?」
「あたし、向井黄夏。黄色い夏って書いて
こなつって読むから。普通に黄夏って呼んで。」
「う、うん。よろしく。」

黄夏かー。
少し茶色がかった髪に、
肌は白い。顔も整ってて、きっともてるのであろう。

「嵐って呼んでいい?」
「うん。」
「嵐さ、もてるしょ?」
「え、そんな事ないよ。」

いきなりその話題ですか?
普通、どっから来たのー?とか、
家はどこ?とか、聞くんじゃないの?

「へぇ。かっこいいのに?
髪だってこざっぱりしてるし、
何か、可愛い顔だしさ、
頭良いんでしょ?前の学校ではテストの順位毎回、
上位。スポーツ万能。学級代表にもなってるし。
背は・・・。ちょっと小さいよね。」

黄夏は右手の人差し指を立て、言った。

すべて、合ってるが、
一つ疑問があった。

「ねえ、なんでそんなに僕の事知ってるの?」

ありえない。今さっき会った人が
そんなに知ってるはずがない。

「それはー・・・。」







怪しい。実に怪しい。