新聞部は情報屋さん

「どいてー。」
「え・・・。えぇ!?」

教室に入ろうとした瞬間。
向こうから、1人の女子が
こっちに向かって走ってきた。

「もう邪魔!!」

ドンッ―。

思いっきりその子に押された。

「こなつちゃん、到ちゃーく!」

は・・・?

教室はシーンとした。

「あ、あれぇ?」
「・・・向井さん!新学期早々。」
「あ。相原ちゃんごめん。」
「相原ちゃんじゃなく、先生です。」
「あ、あのー。」

そろりと、僕は教室に
顔を覗かせる。

「あ、森下君。ごめんなさい」
「あ、さっき邪魔した人。何?
てんこーせーなの?」

邪魔って・・・。

「向井さん座りなさい。皆さん紹介します。転校生の森下嵐君です」