~家にて~


私はもうぐったりして、ソファアにもたれかかる。

「ちょっとぉ~、姫様だらしないですよぉ~」



「だってぇ~、疲れちゃったもぉ~ん」

「ネズミ相手してそんなに疲れちゃ困りますよぉ・・・」

鈴香は私を見てはぁ~っと、長い溜息をつく。
しょうがないですねぇ~と、鈴香は私を見た。

「王様に相談しましょう」


「え」

「人間界について少しでも何か教えてもらいましょう」




そういったかと思えば、鈴香は変な呪文をとなえ、鏡も前に行った。

すると・・・・・・

ぽわ~ん

ピンク色の煙が出たかと思えば、鏡がキラキラと光りだした。

・・・と思えば

「なんじゃ、リエル」

お父さんの顔が少しずつ見えてきた。

「あのぉ・・・、王様」

鈴香が私を押しのけて、勝手にしゃべり始めた。

「姫様は人間界の勉強がいまいちできておられません・・・、それでは

モンスターとふつうの動物の区別もつかないほどで・・・、ですので王様」

「ちょっと・・・鈴香?」

私を無視して鈴香は続ける。

「姫様が人間界について少しでも知れるように、何か方法はないでしょうか」

「フム・・・」

お父さんはしばらく考えこむ。

そして、何か思いつた用に、「そうじゃ!」!と顔を上げた。

「人間界の学校にかよわせるのが一番・・・、鈴香」

「はい」

「すまぬが、明日人間界の学校にリエルといってくれんかのう」

お父さんは申し訳なさそうに言う。

「どの学校でしょうか?」

「花園学じゃ・・・、面倒くさいことは、魔法でやってくれ」

鈴香は、うなずいた。

「わかりました。」

すると、鏡からお父さんの姿はフっと消えてしまった。
長い間無視されていた私は、当然機嫌が悪かった・・・。

「ちょっと、鈴香・・・?」

「姫様、王国の為ですよ」

冷静に、鈴香はそう言って微笑む。