ダダダダっ

「こらぁ~まってえ~!!!」

私、リエルはただいまモンスターらしき物を追いかけ中。

そいつは、壁の隙間にはいって、私を馬鹿にするみたいに、チュ~っとなく。

「おのれぇぇぇ」私が怒りに燃えていると・・・

「姫様~っなにやってるんですかぁ~」


とっとっとと、私の親友、鈴香が走ってきた。

「あ、鈴香」

「あ、じゃないですよ・・・、ネズミ相手になにやってるんですか」

あきれたように鈴香はそういってため息をついた・

「ネズミ・・・?」

「そうですよぉ、人間界の事、もっと勉強しなきゃぁ・・・」

鈴香は手をひらひらさせる。

「ネズミ・・・かぁ、びっくりしちゃったぁ」

私はとっさに知ったかぶりをする。

「素直じゃないですねぇ~」

鈴香はふぅっとまたため息をつく。

「ちゃんと、魔法界にモンスターをもどさなくっちゃ・・・ですよぉ~。」

ネズミなんか相手にして大丈夫ですかぁ~っと、鈴香はいう。

「大丈夫だってば」
私はにっこり笑ってピースサイン。

「姫様は、魔法界からきたって事知られちゃいけないの、知ってます?人間界のこと知らなかったら、人間達は姫様の事を変に思いますよ・・・」

そうなのだ、私は人間じゃない。

私は魔女だ、それも魔界のプリンセス。

なぜ私がここに来ているのかというと・・・・・・

私達が住む国には、モンスター、つまり悪い奴らがいる

そいつらは、暗黒の黒魔法を使っていろんな人達を苦しめてきたんだ・・・。

そいつらが、なんと人間界につながる開かずの扉を開けて、

人間界に逃げてしまったの。

それで、魔界で一番魔法力のあるプリンセスの私は・・・

モンスター達を退治しに行く事になったんだ。

で、おともとしてついてきたのが、鈴香なの。

「そろそろ暗くなってきましたし・・・家に帰りましょう?」
鈴香がそう言って、歩き出した。

「ちょっと待ってよお~」
私は鈴香と一緒に人間界ではの家に帰ることにした。