そのタグを外すのは誰だ!?

 実際、今日アイメイクをほとんどしていないゆっこの命綱だったツケマツゲを取ってしまうと、彼女の瞳は一回り小さく見えた。 

「むー、それを返してぇ」

 涙目になりながら、ゆっこは私からマツゲを取ろうと腕を伸ばしてきた。私は、ゆっこのつたない攻撃を避けながら摘まんだツケマツゲ達を一瞥してから大きく振りかぶった。

「こんなモノはー……ぽいっだ!」

 音もなくヒラリと一対のツケマツゲ達は蔦の中に消えて行った。
 もはや見つけ出すことはできないだろう。

「あああ」情けない声をだしてゆっこは宙に手をやった。

「くぅ、これじゃもう頑張れない……」

 ガクリと膝を落としたゆっこは、まるで戦線離脱をし背中に白旗を上げてる兵士のように見えた。

「君はよく頑張ったよ」
 キラリと歯を光らせ、私は親指を立てた。

 グッバイゆっこ。