心はいつも、貴方とともに

あぁ、今日はどうかしてる。



自ら、男性に身体を触らせるなんて。



マリアが見たら、貧血を起こしてしまいそうだ。



アミリアはちらりとジークを見上げた。



凛々しい顔は、真っ直ぐに正面を向いている。



心臓が、とくんと音をたてた。



組まれた腕が、熱い。



今、ジーク様は何を思っていらっしゃるんだろう。



厄介な姫だと思われた?



それとも…。



部屋に着くまで、二人は無言だった。



ジークは今日も部屋の前で律儀に礼をする。



「また、明日、お目にかかります。」


「あ…、あの、今日はどうもありがとう。」



小声で言うと、ジークはふっと笑った。



そして何も言わず、ドアは閉められる。



ドアが閉まる直前、ジークはアミリアの目をしっかりと見つめていた。