心はいつも、貴方とともに

王子と肩を並べて歩いている。



半歩下がろうとすると、視線で制された。



恐縮しながら、隣を歩く。



夢みたいだ。



憧れの王子がすぐそこにいる。



実は、ジークは王子にも憧れていた。



騎士団に憧れだしたのは、いつだったか。



そのすぐあとに自分とたいして歳の違わない王子が隊列の中にいるのをみて、すっかり尊敬してしまった。



たまに隊に顔を出していくのを見るだけでも光栄だと感じていたのに、じきじきに命をいただいた。



この間の姫との接触といい、今日の王子のことといい、最近はツキがあるようだ。



「おお、あれは。」



突然、ランバートが立ち止り、ジークも何事かと視線を追うと、その先にはアミリア姫がいた。



ふとこの間の怪我のことを思い出し、今日の彼女はどんな風なのだろうと思った。



「ミア!」



ランバートが大きく伸び上がって手を振る。



ぴくんと反応した彼女はさっと後ろを振り返り、なんとも言えない顔をした。



「あぁ、またミアに叱られる。」



いたずらっ子のように笑う王子に、不審な顔をすると、彼は笑って説明した。



「ミアはダニエルの言いたいことがわかるようでね。
いつも振る舞いを意識してくださいと叱られるんだ。」



あぁなるほどと納得してしまった。



そう思うのが自然なほど、今のランバートの行動は子供じみていたのだ。