アミリアが隣に並ぶと、ランバートはわくわくとした表情で訊いてきた。
「そういえば、ミア。
菜園はどうなった?
この間、苺を植えたと言っていただろう。」
「あぁ、もうそろそろ摘み時ですよ。
だいぶ実が赤くなってきています。」
「そうか。
頑張って世話していたからな。」
実ってよかったな、とランバートは自分のことのように嬉しそうだ。
アミリアも嬉しくなる。
城の裏庭に、兄と一緒に作った菜園。
ランバートは忙しくてあまり手をかけられないが、代わりにアミリアがあれこれと世話を焼いている。
時々、ランバートはどこからか珍しい品種の野菜持ってきてくれる。
それを一緒に植えるのは、小さなお楽しみだった。
「何時頃、お暇ですか?」
言外に一緒に収穫しようと誘ってみると、ランバートはその意を汲み取ったらしく、唸りながら考えた。
「いつだったかな?
何もない日があったはずなんだが…。」
するとすかさず、ダニエルが口を挟んだ。
「明後日は、午後からはお仕事は入っていませんが。」
「うん、明後日か。
ありがとうダニエル。」
会釈してすっと後ろにさがったダニエルはどこか嬉しげだった。
「ミア、明後日だ。」
「はい、待っていますよ。」
何度となくすっぽかされているので、アミリアは下から睨むように兄を見上げた。
「わかっているよ、仕事が入らなければ必ず行く。」
「はい。」
ランバートの手が、頭に乗る。
アミリアは幸せな気分に包まれた。
「そういえば、ミア。
菜園はどうなった?
この間、苺を植えたと言っていただろう。」
「あぁ、もうそろそろ摘み時ですよ。
だいぶ実が赤くなってきています。」
「そうか。
頑張って世話していたからな。」
実ってよかったな、とランバートは自分のことのように嬉しそうだ。
アミリアも嬉しくなる。
城の裏庭に、兄と一緒に作った菜園。
ランバートは忙しくてあまり手をかけられないが、代わりにアミリアがあれこれと世話を焼いている。
時々、ランバートはどこからか珍しい品種の野菜持ってきてくれる。
それを一緒に植えるのは、小さなお楽しみだった。
「何時頃、お暇ですか?」
言外に一緒に収穫しようと誘ってみると、ランバートはその意を汲み取ったらしく、唸りながら考えた。
「いつだったかな?
何もない日があったはずなんだが…。」
するとすかさず、ダニエルが口を挟んだ。
「明後日は、午後からはお仕事は入っていませんが。」
「うん、明後日か。
ありがとうダニエル。」
会釈してすっと後ろにさがったダニエルはどこか嬉しげだった。
「ミア、明後日だ。」
「はい、待っていますよ。」
何度となくすっぽかされているので、アミリアは下から睨むように兄を見上げた。
「わかっているよ、仕事が入らなければ必ず行く。」
「はい。」
ランバートの手が、頭に乗る。
アミリアは幸せな気分に包まれた。



