心はいつも、貴方とともに

面白くて、ジークはそのまま観察した。



「ここが、貴方の生まれ育ったところ?」


「あぁ。
もう少し行ったところに、…家、もある。」



引き取ってくれた人たちの家を自分の家と呼ぶのはまだ照れくさい。



何も知らないアミリアは、顔を輝かせて連れて行ってとせがんだ。



「まず、なにか食べてから。」



アミリアは素直についてくる。



朝市を始めた人ごみをやりすごし、食べ物屋の前に立つ。



「ここには昔から世話になってる。
小腹がすいたときに、よく来たんだ。」



そうなの、とアミリアは嬉しそうに建物を見上げる。



「何がいい?
…口に合うのか不安になってきた…。」


「そんなこと、言わないで。
貴方がいつも食べてたものを、食べてみたい。」



わかった、と頷いて、ジークはアミリア連れて中に入った。



店内には朝食を摂りに来たきた人がちらほら座っていた。



それを見ると、アミリアは店内を眺めまわしたいのを堪え、なるべくおとなしくしていた。



「自然に、自然に」と呟いているのが漏れ聞こえ、ジークはくすっと笑った。



愛しい。



可愛くって仕方がない。



「おはよう。」



緩んだ頬をもとにもどしながら、店主に声をかける。