冷蔵庫の中はきちんと整頓され、綺麗に見やすくなっている。 秋は意外と几帳面だから。 双子とは言ってもやっぱり違うところはあって、私はおおざっぱ。 だから私が散らかしたあとを片づけるのは、秋の日課だ。 中から卵とねぎとはちみつを取り出し、扉を閉める。 鍋はシンク下の収納スペースに入っていたから、すぐに見つけることができた。 「よし、作るぞ!」 最後に秋が前に買ってきてくれたエプロンを着けて、準備完了だ。