「「ハッピーバースデーディア、秋ー」と春ちゃんー」


「・・・・・・・・・」


「「ハッピーバースデートゥーユー」」


「・・・・・・なんもハッピーじゃない」



すっかりいじけて体育座りの秋を尻目に、長谷川君と二人でケーキを切り分ける。



「ほら、これ秋の分ね」


「秋、これうまいな」


「おまえは食べるな」


「えー、いいじゃん秋。長谷川君もお菓子とか持ってきてくれたんだから」


「僕は春と二人がよかった!」


「私は楽しければなんでもいいよ」


「秋が作った料理もめちゃくちゃうまいから安心しろよ」


「そういうことじゃない!それは春に作ったんだ!」


そんなこんなで、今年はハッピーバースデイを迎えられた。