――――――――――――――――――――― 「春」 「ん?」 「僕のことキライになった?」 繋がれた秋の手に力が入る。 きっとさっきの騒動のことを言ってるんだろう。 「んー・・・・・・キライにはならないよ」 「なんで即答じゃないの?迷ったでしょ」 「暴力はキライだから。だから人を傷付けるような秋はキライ」 「・・・・・・む」 すっかり意気消沈の秋。 あまりに可哀想だったから、許すことにしよう。