渡辺先輩は威張った格好のまま、辺りをきょろきょろと見て回る。
そうだ……そういえばそうだった…!!
「み、神坂レイはどうなった!?今どこに…!?」
「それはもう大丈夫らしいから落ち着け。」
身を乗り出して問いただす俺に、坂本がため息交じりにそう答える。
呆れられているのがとてもよくわかる雰囲気だ。
渡辺先輩が腕組みをしつつ、カーテンの向こうから戻ってくる。
「どこ行ったんだろー……昨日までは居たのにね?」
「…………。え、昨日?」
「うん、昨日。え?あ、気づいてないのね?」
「な、何がです……?」
恐る恐る尋ねる。
先輩は指を2本立てて見せた。
「キミ、2日間寝てたんだよ?」
「…………。はあ!?」
2日間!?
バカなッ…2日間だと……ッ!?
いくら銃で撃たれていたと言っても2日間って長くね!?
え、俺そんな重症だったの!?死ぬ瀬戸際だったんです!?
と焦っていた俺に先輩が、
「あ、大丈夫!寝不足がたたってただけらしいから!」
というフォローをしてくれたので安心したような呆れたような複雑な心境である。
まあなんていうか、さすが俺!っていうね。歪みないね。


