彼女の表情が強張る。
だけど言う。
「お前ひとりでそんな運命背負ってんじゃねぇよ」
「…………っ」
「一緒に戦うって言っただろ」
「…………っ」
「俺は絶対、お前をひとりになんかしない、したくない」
「…………っ」
「勝つぞ、神坂レイ」
「…………っ」
手を伸ばす。
「……――来い、レイッ!!」
理不尽な世界から抜け出して来い、レイ。
……――高橋く……。
彼女が呼んだ。
「……――翔平ッ!!」
同時に駆け出す。
彼女は足を庇いながらも必死で走ってくる。
その背後から追ってくるSP。
腕の中に飛び込んでくる彼女を左腕で抱き留める。
すぐに迫ってきたSPのひとりに右ストレート。
骨を捉える鈍い音が響く。
ひゅいっ。
思わず口笛を吹いていた。
「……雑魚いねぇ、三下ぁ」
ニヤリ、口角が上がった。


