隣の彼女が厨二病だったんだけど。






「――――――――……う、

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――ッッ!!!!」





咆哮。

絶叫。


力の限り叫んだ。

地鳴りがするようだった。

思い切り振動した脳が、ピタリと停止した。

視界が開ける。

痛くない。

熱くもない。

不思議なほどに爽快。


地面に手をつき、立ち上がる。

ゆらり、両手が揺れた。

頭を上げる。

クリアな視界に11人の人影。

驚愕の視線がこちらを向いている。

首元に手を持っていく。

ぬるりとした血を拭いとる。

誰かの声が聞こえた。


「……何故、立てる…?」


その声は震えていた。