「はあ~……そういうことなら、神坂レイちゃんの美術部勧誘は諦めよう……」
「その方がいいと思います」
「ところで少年よ、キミはどうやってその話しを知ったのかな?」
渡辺先輩はちょいちょい鋭い気がするのでとても怖いです。
「えー…えーっと……ネットですかね!」
「馬鹿正直な高橋に嘘がつけないことはすでに把握済みだが。」
「なんだと!?」
「高橋は嘘をつく時顔が右に傾く。」
「言ったな!言ったな坂本!バカめ!ふはははははッ!!」
「1年前くらいにもこれを言ってやったはずだが、いまだに治っていないところを見ると流石としか言えないな。」
「俺強ぇ……」
「え!?じゃあ嘘なの!?ネットじゃないならなんなの!?」
「神坂レイご本人様からお聴きいたしました……」
「え!?そうなの!?じゃあ神坂レイちゃんと付き合い始めたの!?」
「なんッ!?いや、なんッ!?なんでそうなるんですッ!?」
「え、だってほら、こういう事情って信頼できる人とか、好きな人とかにしか話さないような気がするしー」
「そうなのか坂本!?」
「何故俺に聞く。」
「坂本からそういう話を聞いたことがなかったなと思って!!」
「自分が信頼されていること前提の質問だということは置いておくとして。質問に質問を返してしまうが、幼稚園からの腐れ縁であるお前に俺のどういう事情を説明しろと言うんだ?」
「なるほど、それもそうか!」
「キミたちたまにとても萌えrおっとー!口が滑りそうになったー!あたし別にそういうの好きな人とかじゃないからー!ホントだからー!」
ひとりで叫んでいる渡辺先輩には申し訳ないが、まったく意味が分からない。