絶対優しい。
優しすぎる。
優しすぎるから、辛くなったんだ。
唇を噛み締める。
ふらつく神坂レイの腕を掴んで支えると、彼女は鋭い視線で俺を睨んだ。
「……関わるなと言ったはずだ。」
「……今はムリ」
「離して、私は誰にも頼る気はないと、」
「少しくらい頼れ!!」
思わず声を荒げていた。
自分の耳が遠くなるような感覚。
カッと頭に血が上ったからだろうか。
「何言ってんだよ!!なんでこの状況で頼る気ねぇとか言うんだよ!!血だらけのクセに何強がってんだよお前バカかッ!!」
「……な…にを…」
「お前が何抱えてるかわかんねぇけど!!考えても俺バカだから全然わかんねぇんだけど!!でも今、ぜってぇお前が一人で立てないことくらいはわかるッ!!」
「…………っ」
「どっか怪我してることくらいわかるしっ、痛いこともわかる!!なのになんで人のこととか気にしてんだよ意味わかんねぇよッ!!」
「…………っ」
「確かに俺は頼りになんないと思うけどっ、けどっ、こうやって一人で立てないお前を支えることくらいはできるからッ!!」
「…………」
「掃除とか俺がするしっ、隣なんだからもっと頼ってくれていいしっ、関わりたくないかもしんないけど一人じゃムリなときだって絶対あるんだからさッ…」
「…………」
「だから、こういう時くらい、関わるなとか言うなッ……」
何故か、息が詰まったような気がした。


