隣の彼女が厨二病だったんだけど。





とりあえず返事が来たことに安心して、


『きょうおそかったけどだいじょぶ?』


安心してしまったがゆえに本題へ飛んでしまう俺の思考回路はもうウマシカとしか言えない。


『大丈夫、というのは?』

『いやまたこの間みたいにけがしたりしてるんじゃないかと』

『何故君がその心配をするのかはわからないけれど、ありがとう。大丈夫。』


神坂レイから「ありがとう」って言われると無性にうれしい。

文でもうれしい。

若干にやついてしまう自分マジきめぇとは思いつつも口元が緩むのでしょうがない。


『君は何に対して笑っているの?』


まあそんなきめぇ俺を神坂レイはがっつり見てたっていうね!

ハズイね!

今すぐアスファルトにめり込みたい気持ちでいっぱいだね!


『やややyなんかみさかさんからありがとうって言われらなんかうれしいっていうkごめんなんでもnい』


勢い余って弁解しようとした結果が自爆で俺は今千の風になりたい。

しかも誤字脱字のオンパレードでハズすぎて吐血しそう。

加えて横目に映った神坂レイが硬直しているからもう…もうね……もう、ゴールしても、いいよね……。

という気分で机に額を押し付けていたら、顔のすぐ側にノートが現れた。


『君って本当に馬鹿なのね。私がありがとうって言うとうれしいなんて、面白い』