神坂レイはハッとしたように自分の頬を右手で隠した。
「これは……」
「それ絶対痛いよな紙でこうスパッと切った感じマジ痛ェよな消毒とか地味に沁みるよなうわああああやべえええ俺も痛ぇえええ!!」
「…………。」
「それちゃんと消毒してちゃんと治せよ!顔だし!」
「……何故君が私の心配をするのかわからないのだけれど」
「え、いや、だってほら、女子って顔に傷跡とか残したくなくないっすか……?」
「…………。」
「あーえっとー……だからさ、ほら、本当に誰かと戦ってやられたならアレだけど、もし自分でやったとかなら……もうやめといた方がいいと、思う、ます」
「…………。」
「えーっと……」
なんか自分でも何が言いたいのかよくわからなくなってきた。
ここらでちょっとハンカチ渡したり絆創膏渡せたりできたら俺マジかっけえ!ってなるところなんだけど残念ながらそんな紳士的なもん持ってなかった。
っていうかハンカチならまだしも絆創膏持ち歩いてる男子高校生とか居るのか。居るのかそんなヤツ。
「……君は、」
神坂レイがうつむいたまま、静かに言う。
俺の無駄な思考回路も止まる。
「馬鹿な上に余計なお節介のようね」
いろいろとグサッと来たので誰か回復をお願いしたい。


