隣の彼女が厨二病だったんだけど。





「いってーな!いつもいつも蹴って起こすのやめろ!(小声)」

「そうか。ならば、次回は広辞苑またはドライバーを持ってこよう。(小声)」

「坂本クンそれはどう考えても高橋クン死んじゃうなあ(小声)」

「安心しろ。バカは死なない。(小声)」

「それはもはや人間を超越した生き物と言うことか俺つえー!(小声)」

「高橋のポジティブ思考にはたびたび目を見張るものがある。(小声)」


という会話をしたあと前方の女子生徒がこちらをチラ見してきたのでちょっと黙る。


そういえばこの学校は制服が学ランとセーラーなのだが、中学時代をブレザーで過ごした俺にとってこの環境はヤバい。

何がヤバいって、セーラーですよね。

女子のセーラー姿はすごくいいと思います。

あとなんか可愛い子が多い。

こちらから見て左の2個前に座ってる子とかどっかのアイドル並みに可愛いと思う。

でもなーやっぱなー昨日見たあの高レベルには誰も達していない。とか思ってしまうよね。

神坂レイが美少女過ぎた。


「……この学校、神坂レイ居ないかな……(小声)」

「まだ言ってたのか。(小声)」

「でも何歳かはわかんないんだよな……大人びてたから大学生とかかな……(小声)」

「基本今の小学生よりお前の方が幼稚だ。(小声)」

「存じております。(小声)」


また前方の女子生徒に睨まれる。

いい加減黙ったほうが身のためだろうと思ったので今度こそ黙ることにした。

現在、ステージの方ではなんとか担当のなんとか先生が長ったらしい説明のようなことを話しているところだ。

この時点で入学式の内容を何も聞いていないことが理解できるだろうと思う。事実だ。