隣の彼女が厨二病だったんだけど。





……と、そこで何かに気付く。

あれ、この画用紙、ヤケに分厚いような……。


絵を持っていた手をすこしずらしてみると、もう一枚画用紙がくっついていた。

2枚もくれたんだろうか!

ワクテカしながらもう一枚の画用紙をするりと引っ張り出す。


「…………。ん?」


首をかしげた。

俺の声に気が付いたのか、笑っていた神坂レイも「どうしたの?」と顔を上げ、


蒼白した。


「そっ!それはッ……!!」

「え、これさ、」

「ダメッッ!!」


さすがの瞬発力と言うかなんというか、残像が見えるほどの速さで取り出した絵を奪い取られた。

でも見た。もう見た。

彼女の焦りっぷりに納得した。

奪い取った絵を胸にぎゅっと抱きしめてあたふたしている神坂レイに対し、俺はもうにやにやと。


「神坂さんそれ、もしかして、」

「う、うるさい言うなッ!!」

「……俺だよね?」


言うな、と言われたのに言う俺って嫌なヤツだな。

とは思うものの、もはや逃げる体勢で居た神坂レイがピタリと止まり、次いでカァッと顔を赤くするのを見てしまったらなんかもう。

こっちまでつられたわ。