―俺達は、使命の下に生まれてきたんだ。何を悲しむ必要がある?

―真白。君は、私達が殺す子達を、消されていく子達の気持ちを考えたことがある?

そう言ったクロの声は、震えていた。

―消されていく奴等の…気持ち?

―…彼等だって、この世に生まれてきたんだよ。なのに、折角生まれてきたのに、勝手に消されて、無かったことにされて。
―最期に消されていく時に、生きた証を私達に擦り付けようとしている彼等は、一体どんな気持ちなんだろう…って。
―私達に消されていく子達の気持ち。…考えたこと、ある?

クロの言葉は、衝撃的だった。
消されていく奴等がどんな気持ちで消えてゆくのか、なんて。考えたことがなかった。