「大丈夫?」 いくらなんでも上りきるなんて無謀だ。 一人乗りでさえも息を切らすほどに辛い道なのに…… 「一見筋肉なさそうに見えるけど、それなりに鍛えてるし」 余裕の顔で笑う彼に、私は唖然としてしまう。 そういう問題?! 「ちゃんと掴まっててね」 「あ、うん」 これ以上言ってもやめそうにないから、私は諦めてサドルをしっかり掴んだ。 そして。 「……ほらな?」 榛名くんはハァハァと息をつきながらも、根性だけで本当に上りきってしまった。