「おい、お前ら何やってんだ?さっさと席着けよー」 先生が入ってくると先輩は 「離してっ」 と崎本くんの手を振り払って自分の席に座る。 (私も席に着かなくちゃ……) 急いで空いている席に座り、筆記用具を机に置いた。 「先輩には言葉遣いってもんを気をつけろよ」 崎本くんは1年生の彼女の頭をコツンと叩いて注意する。 「だって暁人が困ってたから……」 「ありがとう、由香里。でもだからって今みたいな態度はよくないだろ?」 榛名くんはそう言って、彼女の顔を覗き込んだ。