「だから、もうこれで終わり」 いつまでもネチネチとあの時のことを根に持っていても仕方がない。 というよりも、もともと私は根には持っていないのだけれど。 「ふうん?麻有がいいならいいけど……で、何それ」 「ダメ!」 箱を取り上げようとしたさくらちゃんを阻止。 「……あ、ごめん。いきなり大声あげて。あのね、さくらちゃんにお願いがあるんだ」 私は机の上に広げた教科書をカバンに詰め込むと、さくらちゃんの手を引いた。