家の方がバタバタしてたって、引っ越しの準備だったんだ。 ――千葉なんて、遠すぎる 新幹線と電車を使って、片道2時間はかかる距離。 「本当はここに来るつもりはなかった。だけどどうしても最後に佐脇さんの顔が見たかったんだ」 「榛名くん……」 「……何で、泣くの」 「だ、だって……」 目から零れ落ちる粒。 止めようと思っても、離れてしまう辛さから その涙は止め処なく溢れる。