「いいよ。目の保養になるし!」 「あ……ありがとう」 ……というか。 さっきから目の保養、目の保養って言ってるけど、凄く失礼なことなんじゃ…… そう思ったけれど口にはしなかった。 「あ、二人が帰って来た」 さくらちゃんは教室に戻って来た希沙ちゃん達に気付き、視線をそちらに向ける。 「どうだった?」 「問題なかった、心配かけたね」 そう言って希沙ちゃんは笑みを浮かべた。