「ちょっと、ちょっと!」 さくらちゃんは私の体を容赦なく叩き、その傘を手に取った。 「いつの間に抜けがけ?!」 「ぬ、抜けがけって……私は別にそんなつもりじゃ――…」 「いいな、いいな~っ。やっぱりああいう爽やか系の男は麻有みたいな“ほんわか美女”がタイプなのかなー」 えっ……タイプって……。 羨ましそうに口を尖らせるさくらちゃんに思い切って聞いてみた。 「さくらちゃんって、榛名くんのこと好きなの?」