「麻有」 順番が決まった後、さくらちゃんが私を手招きする。 「どうしたの?」 と寄っていくと。 「向こうでも榛名くんを巡って、女子が争ってる」 そう笑いながら隣りのクラスを指さした。 「……あ、本当だ」 榛名くんの周りに集る女子が、「ああでもない」「こうでもない」と誰も譲らない雰囲気。 榛名くんは困った顔を浮かべている。 「うちらと同じクラスだったら、間違いなく榛名くんは麻有を指名するかもね」 と笑う。