「――昨日の放課後、俺が暁に送ってけって言った時、麻有ちゃんが一度断ったのを無視して送ってったのは暁自身だよな?」 崎本くんがそう問いかけた。 「……うん、そうだけど」 榛名くんが頷くと、周りの女子たちが悲鳴に近い声をあげた。 「断ったのに何でわざわざ無視したの?」 「何でって、俺が送って行きたかったから送ってただけ……もういい?」 榛名くんはそう言った後、 「……つーか、虎太郎もいつまでそうしてんだよ」 私の肩に回されたその手を離した。