「月姫ちゃんはお兄さんが本当に好きなのねぇ」

クスクス笑う夕。

「でもアレだろ?好きっていっても『Like』のレベルだろ?」

月姫の後ろから問いかける秋雨。

「……」

その問いに無言の月姫。

「おい…………マジ?」

秋雨がタラリと汗をかく。

「なっ、何よ?悪い?兄上はそんじょそこらの男なんて比較にならないくらい粋でイナセでカッコいいんだから!剣術も半端じゃないし、キャンプとかさせたら最強なんだから!」

「何だキャンプで最強って…」

月姫の発言に秋雨がまたも突っ込んだ。