別にいい、と軽く断ったのだが、月姫は話を聞かない。
龍太郎を引き連れて校舎内に引き返し、スタスタとプールへと向かう。
「何でプールだ?」
「や、彼女暑いとこ苦手でさ」
「彼女?」
月姫の言葉に首を傾げているうちに、天神学園のプールに到着。
よくある50メートルプールだ。
水泳部も本日の練習は終えているらしく、既に部員はいない。
そんなプールサイドに、一人の少女がいた。
真っ直ぐな肩までの髪と瞳はアイスブルー。
この学園に似つかわしくない白の着物。
この暑さだ、涼をとっているのだろうか。
白い素足をプールの水の中に浸けて、チャプチャプやっている。
その水の表面が微かに氷を張っている事に、龍太郎は気づかない…。
龍太郎を引き連れて校舎内に引き返し、スタスタとプールへと向かう。
「何でプールだ?」
「や、彼女暑いとこ苦手でさ」
「彼女?」
月姫の言葉に首を傾げているうちに、天神学園のプールに到着。
よくある50メートルプールだ。
水泳部も本日の練習は終えているらしく、既に部員はいない。
そんなプールサイドに、一人の少女がいた。
真っ直ぐな肩までの髪と瞳はアイスブルー。
この学園に似つかわしくない白の着物。
この暑さだ、涼をとっているのだろうか。
白い素足をプールの水の中に浸けて、チャプチャプやっている。
その水の表面が微かに氷を張っている事に、龍太郎は気づかない…。


