「おぉ、怖ぇ怖ぇ」
こりゃあ月姫のブラコンもビョーキの域だなと。
苦笑いを浮かべていた時だった。
「っっっ…!」
突然。
月姫との会話の最中にもかかわらず、龍太郎は過敏なまでに背後を振り向く。
「……どした?龍太郎」
キョトンとする月姫。
「…今…視線を感じた」
頬に一筋の汗を流しながら、険しい表情で龍太郎が言う。
「視線ったって…」
怪訝な顔をする月姫。
今、この炎天下の校庭には、補習帰りの龍太郎と剣道部の部活帰りの月姫しかいない。
だだっ広い校庭の真ん中。
遮蔽物と言えば、遠く離れた場所にある体育用具倉庫か校舎だけだ。
「気のせいじゃない?」
「いや…」
確かに視線を感じた。
龍太郎は流れる汗が冷たいものに変わっていくように思えた。
こりゃあ月姫のブラコンもビョーキの域だなと。
苦笑いを浮かべていた時だった。
「っっっ…!」
突然。
月姫との会話の最中にもかかわらず、龍太郎は過敏なまでに背後を振り向く。
「……どした?龍太郎」
キョトンとする月姫。
「…今…視線を感じた」
頬に一筋の汗を流しながら、険しい表情で龍太郎が言う。
「視線ったって…」
怪訝な顔をする月姫。
今、この炎天下の校庭には、補習帰りの龍太郎と剣道部の部活帰りの月姫しかいない。
だだっ広い校庭の真ん中。
遮蔽物と言えば、遠く離れた場所にある体育用具倉庫か校舎だけだ。
「気のせいじゃない?」
「いや…」
確かに視線を感じた。
龍太郎は流れる汗が冷たいものに変わっていくように思えた。


