夜の学校、人外、雪女、ビジュアル的に怖い笑顔、しかもドアップ。
条件としては整いすぎている。
如何に普段武闘派で鳴らしている龍太郎も、所詮は人の子だ。
常識の範疇から大きく逸脱した人外の雪菜が醸し出す恐怖には耐え切れず。
「あ」
雪菜の目の前で白目を剥いて泡を吹く。
失神したらしい。
女の子の笑顔を見て失神とは、何とも失礼な話である。
しかし。
「え…ちょ…龍太郎君?龍太郎君?」
彼が失神した事で、流石に雪菜も笑っている場合ではないと理解したらしい。
「え、やだ、ちょっと、しっかりしてよ龍太郎君っ」
完全に魂が抜け出てしまったかのような彼を、雪菜はカクカクと揺さぶるのだった。
条件としては整いすぎている。
如何に普段武闘派で鳴らしている龍太郎も、所詮は人の子だ。
常識の範疇から大きく逸脱した人外の雪菜が醸し出す恐怖には耐え切れず。
「あ」
雪菜の目の前で白目を剥いて泡を吹く。
失神したらしい。
女の子の笑顔を見て失神とは、何とも失礼な話である。
しかし。
「え…ちょ…龍太郎君?龍太郎君?」
彼が失神した事で、流石に雪菜も笑っている場合ではないと理解したらしい。
「え、やだ、ちょっと、しっかりしてよ龍太郎君っ」
完全に魂が抜け出てしまったかのような彼を、雪菜はカクカクと揺さぶるのだった。


