天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ

「~~~~~っっ」

龍太郎はグッを歯を食いしばる。

悲鳴を上げないのは、せめてもの矜持。

中学の時まで喧嘩なら右に出る者無しとまで言われた男…いや漢としてのプライドがある。

(でも雪菜怖ぇぇぇえぇえっ!)

内心ではビビリまくり。

思わず踵を返し。

「あっ!」

雪菜を置き去りにして、龍太郎は脱兎の如く逃げ出してしまう。

悲鳴を上げてなくても、逃げてしまってはプライドも何もないような気がするのだが。

(逃げた!龍太郎君あんな強そうなのに女の子の私から逃げちゃった!)

その滑稽具合が、笑い上戸の雪菜のツボにまたもやドストライク!

「きゃははははははははっ!龍太郎君待ってよ!うふあははははははははははっ!」

甲高い笑い声と共に、引き攣った笑みを浮かべて雪菜が追いかけてくる!