天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ

校門を潜り、天神学園の校庭へ。

…すっかり校舎の灯りは消えてしまっている。

ここから見えるのは、郷達がいる保健室の灯りのみ。

普段の明るい天神学園とは、別の建物のようだ。

既に使われなくなった、廃校舎のよう。

聳え立つ巨大な校舎が、無人の廃墟のように不気味に鎮座している。

「……」

龍太郎は息を飲む。

喧嘩自慢で鳴らした彼でも、時にはこんな臆病風に吹かれる事もあるらしい。

と。

「ふふ…」

龍太郎の隣で声。

見ると。

「ふふふ…うふふふふふ…」

雪菜が笑っていた。