そういう訳で保健室を出る龍太郎と雪菜。
「うわ…まだ外は蒸し暑いですね…」
フラリとよろめく雪菜。
雪女にこの夏の猛暑は堪える。
「雪菜、いいんだぜ?弁当くらい俺が買ってくるからよ」
暑さに参っている雪菜に龍太郎が気を遣うが。
「大丈夫です、もうすぐ日も沈みますし…私、夜の方が元気になるんです。人外ですから」
雪菜は妙に納得できる一言を返した。
確かに校舎に差し込んでいた真紅の日差しは徐々にナリを潜め、薄闇が辺りを支配し始める。
眩いばかりの昼間の時間はもう終わり。
光を嫌い、陰に潜んでいた物の怪や魑魅魍魎が姿を現し始める。
夜気漂う暗闇の時間が、始まろうとしていた…。
「うわ…まだ外は蒸し暑いですね…」
フラリとよろめく雪菜。
雪女にこの夏の猛暑は堪える。
「雪菜、いいんだぜ?弁当くらい俺が買ってくるからよ」
暑さに参っている雪菜に龍太郎が気を遣うが。
「大丈夫です、もうすぐ日も沈みますし…私、夜の方が元気になるんです。人外ですから」
雪菜は妙に納得できる一言を返した。
確かに校舎に差し込んでいた真紅の日差しは徐々にナリを潜め、薄闇が辺りを支配し始める。
眩いばかりの昼間の時間はもう終わり。
光を嫌い、陰に潜んでいた物の怪や魑魅魍魎が姿を現し始める。
夜気漂う暗闇の時間が、始まろうとしていた…。


