天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ

「で?」

激辛カキ氷を堪能した後、夕は月姫を見る。

「私に用でもあったの?」

「ああ、実は…コイツ丹下 龍太郎っていいまして、夏休みの半分を補習で潰すようなスペシャルバカなんですけど」

「その紹介やめろ」

「ぷくくく!」

「雪菜も笑いすぎだっつの」

気を取り直して、月姫が夕に事情を説明する。

「ふぅん…視線ねぇ…」

龍太郎に近づき、まじまじと顔を見る夕。

夕ほど可愛い生徒だと、流石の龍太郎も照れる。

息がかかる程に接近され、抱きつくみたいに密着され。

「わ、龍太郎君って筋肉すごーい、ちょっと触っていい?」

「あ、ああ…」

小さな手がペタペタと龍太郎の胸板を触る。

(畜生、羨ましいな龍太郎の癖に)

『何も知らない』秋雨と龍太郎が、二人二様の反応をする。

と。

「!!」

龍太郎が反射的に振り向く。

「また…視線を感じた…」