天神学園高等部の奇怪な面々Ⅳ

小夜は龍太郎に好意を抱いて彼にこっそり付き纏い、視線を送っていたというのに、当の龍太郎はその視線の意味どころか、分かり易すぎる小夜の気持ちにさえ気づかない。

もう引っぱたいてやりたいほどに鈍い。

これでは小夜が報われない。

「あーもうっ!イライラするなぁっ!あのねぇ龍太郎!小夜ちゃんはっ…」

言いかけた月姫の口を。

「むぐっ?」

郷が塞いだ。

「駄目だ駄目だ…こういう事は当人同士で解決させなきゃならん…」

珍しく教師らしい事を言う郷。

しかし龍太郎のあの鈍さでは…。