「失礼します、今日からこちらの学校でお世話になる、中村悠貴です」 学校の職員室に入り挨拶をすると、一人の女の人が近づいてきた。 「あら、よく来たわね。待ってたわ。私、あなたの担任の長崎 留美恵っていいます。よろしくね」 そういうと、右手を差し出してきた。 俺もそれに合わせて握手をした。 「…そろそろ時間だし、教室に行きましょうか」 二人は2年B組と書いてある表札の教室に向かった。