「母さんからだよ。今日は仕事で帰れないから二人で何か食べてこいって。」


「…どうするの?」


まだ、半分喜んでる自分に驚きと怒りを隠しながら、平穏を装って聞く。


時間はまだ1時、夜までは長い。


「ぶらぶらしようか、今日は折角ここまで出てきたしね。」


「…うん。」

俺はもうどうでも良かった。


俺の世界は愛ねえが中心だったのに、その柱は奪われてしまった。