A sweetheart is a ghost

それからわたしもいつの間にか寝た。

潤一のことで顔を見れての安心・話の戸惑い・カウントダウンの不安、その中で練れたのはきっと亀川さんのおかげ。

でもやっぱり今は潤一のことしか考えられないわたしだった。


「おはよう。調子はどう??」


朝の6時前、布団を綺麗にしてたわたしに亀川さんが話しかけてきた。


「お世話になりました。体調はおかげで治りました。会社にも行けると思います。」


タクシー代を借りて会社で返そうと思ってた。


「そりゃよかったけど無理しちゃだめだから。ほんとに行く気?」


怪訝そうな顔でわたしを見てたけどそれを吹き飛ばしてやろうというくらいの笑顔で


「もちろんです。」

と言うとちょっと安心そうな顔だった。


「じゃ俺用意するからさ、一緒に緒方さん家行って、それから一緒に会社行こうか。どうせ送ってくつもりだったし。」


「いや、そんな迷惑なことできません!!」


あわてて否定するけど亀川さんはきかない。

シャワーも浴びたいと言っても待てるとしか言わない。

女は化粧というものもあるのに…。


「車でパンでも食べながら待ってるから。」


って言うから最終的にはやっぱり甘えることになった。

亀川さんほんとに引かないから。


亀川さんの用意を待ってわたしたちは家に向かった。

亀川さんの家を初めて外から見た。

綺麗な賃貸マンションでうらやましく感じた。

わたしはボロアパートだから。