A sweetheart is a ghost

熱さと冷たさ、同時の感覚で目が覚めた。


おでこに手を乗せると冷えピタシートが貼ってあった。

冷静になって考える。


ここは、わたしの部屋じゃない。

座った状態で周りを見渡すけどどう考えても来たこともない部屋。

ホテルではなさそう。


立ち上がるとフラッとした。

よろけた時に気づいたこと。

着てる服、思いっきり男物。


その音で気づいたのか声と足音が聞こえた。



「目、覚めた?」


その声は思いっきり聞き覚えがある。


「亀川さん…。どうして??」


いつ、わたしは亀川さんの部屋に…。

どうしてこんないきさつに…。



「緒方さん、雨の中何してたの?ビショ濡れだし、気失うし…。熱出して倒れるまでして何か探してたわけ??」


その言葉で思い出した。

どうしてわたしは忘れてたんだろう。

潤一のこと。


潤一は今、どこに!?

そして結構綺麗で広い部屋を見渡して時計を見たら針は8時半を過ぎた頃だった。

もちろん夜。



「あ、あの何でわたし…。なんかご迷惑おかけしてるみたいで…。」


「ご迷惑じゃなくて心配だよね。何してたわけ?さっき熱はかったら39度あったし。あんな濡れるんだから相当外にいたんでしょ。」


亀川さんは真顔で聞く。

ちゃんと言えとばかりに。


でも…いえないよ。

言ったら潤一は本当に消えちゃうんだもん。