A sweetheart is a ghost

携帯を開く気にもならなかった。

潤一に…会いたい。


止まる携帯からの音。

それと同時に鳴る着信。


また目を携帯にうつすとさっきと同じ文字。


2度目。

しょうがなく携帯を開き電話に出た。



「はい、もしもし…。」


声が沈んでるのがわかるだろう。

でも元気なフリなんて出来ない。


「あ、今大丈夫?ってどうした?元気ないよな??」


すぐに気付く亀川さん。

それでもワケを話すわけにはいかない。

降り続く雨がわたしの体に容赦なくかかってた。


「いえ、別に…。なにかありました??」


感じ悪い言い方だなと思いながらも止まれない。


「今どこにいるの?大丈夫なの?」


悪いとは思った。

でも今は人と話すチカラがわたしにはない。



携帯を耳から離し、赤の通話ボタンを長押しした。

通話が途切れてすぐ電源も切れる。



潤一からかかってこないんじゃ意味がないんだ。