A sweetheart is a ghost

「潤一っ!!」


叫ぶけど潤一の姿はない。

雨に打たれてもうわたしはずぶ濡れ。

通る人々が不思議そうな顔でわたしを見る。

でも危ない人に見えるのか、声を掛ける人はいなかった。



「潤一っ!!」


走りすぎて足にマメが出来てるのがわかった。

そのへんにあったパンプスを履いてきたせいだ。


どれだけ探しても潤一は見つからなかった。

道の端でわたしはしゃがみ込んだ…。




PIPIPIPIPI♪


突然鳴った携帯。

すぐに見た。

潤一かもしれないって思った。



潤一は携帯持ってないのにね…。




画面には【着信 亀川主任】。

落胆してさらに肩を落とした。