A sweetheart is a ghost

「な、何言ってるの?付き合う気はないよ。どうして潤一が悪いの!?ちゃんと言ってくれなきゃわからない…。」


そう言うと潤一はわたしの目の下に手を伸ばし、人差し指で涙を拭った。



「璃那には幸せになってもらいたいから…。俺には…出来ないから…。」


そう言うと潤一はニコッと笑った。


「あの人はいい人だよ。女見る目もあるし、きっと大切にしてくれるよ。目を見たら本気かわかるから。」


正気??

わたしはまだ…潤一のことが大好きなのに。

大好きな人、彼氏から…他の人を薦められるの…きっとわたしらくらいだよ。


「バカ!!もうヤダ!!わたしは…潤一しか…──」


「俺は死んだんだ!!」


その瞬間、潤一は大きな声で怒鳴った。

涙が止まらないわたしに背を向けた。



「帰ってくるんじゃなかった…。」


そう言うとスッとまた消えて行った。



「潤一!!待ってよ!!!!」


叫んだけど…潤一は振り向くこともなくどこかへ行ってしまった。


わたしも玄関を飛び出した。

大声で潤一の声を叫びながら探した。

傘もささずに。