だけど、俺は教師でお前は生徒

「堀池先生もよく知っている子ですよ」



出来ることなら、隠しておいたほうがいいこともある。



分かってる……俺だってバカじゃない。



だけど、もういい。もう……いいって、心からそう思った。



「えっ、誰?? 誰なんですか??」



急かすように、勢いよく早口で問いかける堀池先生。



学校近くの細い路地に入ったところで、俺は足を止めた。



澤村を好きだという気持ちを、大切にしたいから。



付き合っていることに後悔はしたくないから。



「……澤村です」



「…………っ……嘘……」



「本当です。俺は澤村美波と付き合ってるんです」



もう隠したり、気をつかうのはこれで終わり。



「……何かの冗談ですよね?? よりによって澤村なんて……」



「俺は真剣に澤村のことが好きですよ」